なにか得る

日々『得ている』こと発見日記

ゲームのBGM

ゲームのBGMについて

 昨今のゲームって、街中のにぎわいや、キャラクターの足音、波の音、木が風で揺れて葉が動く音、色んな音を再現できます。画質も、とてもリアルにすることができます。

 

 そんな、音や画質でリアルさを再現することが難しかった頃のゲームって、BGMで、色んなイメージを伝えていた気がします。

 

 ゲームのBGMは、文化で、気候で、五感で、キャラクターの心情で、ストーリーの雰囲気で、その音楽に色んなものが詰まっているように感じます。

 

 ドラクエ3の初めてフィールドに出たときのフィールドマップに流れるBGMは、世界の壮大さと、勇者たちの、魔王討伐という世界の命運を賭けた使命の重大さを感じます。

 

 ドラクエ6の最初の村から出たときに流れるフィールドのBGMは、どこかゆったりしていて、音楽がまどろんでいるように感じます。このBGMの雰囲気がストーリーを進めていくとその世界観にぴったりの音楽というのがわかってきます。

 

 ドラクエ3の夜に村へ入ったときの、BGMもまた好きです。誰もが眠っているときというのは、静けさがただよっているはずです。その静けさをBGMを流すことで表現する。音がないよりもBGMが流れているほうがより、町の静けさを感じられる。これは本当にすごいことだと思います。

 

 昨日の夜に、ドラゴンクエストの音楽を作曲をされている、すぎやまこういちさんがお亡くなりになったという訃報を知りました。

 

 ドラゴンクエストシリーズは、いつもワクワクしながら物語を進めます。町のにぎやかさ、城の豪華さ。ダンジョンを進むときのドキドキ感、フィールドを歩いていて、新しい町やほこら、一軒家を見つけるワクワク感。

 

 冒険は、常にその場所に合ったBGMが流れていました。

 

 そんなBGMが五感の代わりに、世界の雰囲気や、暑さや寒さ、不気味さ、やすらぎ、キャラクターの感情、ストーリーの状況、その場所のいろんなものを感じさせてくれました。

 

 ドラゴンクエストの世界に誘ってくれるBGMを手掛けた、すぎやまこういちさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 心に残る、旅路の思い出をありがとうございました。